寝具に適した色とは?色から安眠を手に入れる方法。
寝具とは?
一日のうち、三分の一の時間を過ごすベッドルーム。
寝ている間はもちろん、寝る前のリラックスタイムや、朝起きたときも気持ちよく過ごしたいですよね。
色には心理状態に影響を与える力があるんですよ。
布団・ベッドマットなどの寝具は部屋の中でも大きな面積をとり、心と体への影響も大きくなります。
眠りが浅いなどの睡眠の悩みがある人や、寝具の色を決めかねている人はぜひ参考にしてくださいね。
色は感情をコントロールする
私たちは普段から様々な色に囲まれて生活しています。
そして色には私たちの心に働きかける力があります。
例えば、赤には活動的な時に優位になる交感神経に刺激を与える効果があり、見ると体温、血圧などが上がります。
また、黒い服を着ている人は高級感や威圧感といった印象を与えることができます。
それぞれの色が与える印象や効果を把握し、寝室ではリラックス効果のある色を配置するのがおすすめです。
寝室で使用する色は極力刺激の少ない、落ち着ける色を選んでください。
熟睡できる環境って?!
みなさん今、熟睡できる環境づくりで悩んでいませんか?
夜眠りにつく寝室は睡眠の質を上げるためにも好きな物や色ではなく、睡眠に適したインテリアで揃えてみましょう。
眠る前に落ち着かない色や音に囲まれていると寝つきが悪くなり疲れが取れません。
落ち着いてリラックスできる寝室の環境をつくるのが、毎日の睡眠の質を上げる大切なポイントです。
寝具|おすすめ色
それでは寝室にオススメのリラックスできる色を3つ紹介いたします。
緑
緑は見た人をリラックスさせる癒し効果があります。
緑は暖色にも寒色にも属さない中間色です。
そのため刺激が少なく、安心感を与えてくれるため寝室には最適な色なんですよ。
また緑は疲れた目を癒してくれる効果もあります。パソコンでの作業が多い仕事に就いている人は緑のカバーなどをお布団に使用するのがオススメです。
青
青には心身を落ち着かせる効果があります。また高まった感情を抑える効果があり、仕事などでイライラした気持ちを鎮静してくれます。
青は夏の暑い時期に特にオススメです。涼しげな青は脈拍や体温を下げ、呼吸を深くしてくれます。暑さで寝苦しい夏は青色の寝具を揃えてみてはいかがでしょうか。
そして、青い寝室で寝ると心が落ち着き、心拍数や血圧が下がると考えられている。
寝具|NG色
ここからは寝具として適していないNG色について書いていきますね。
赤
赤には交感神経を優位に働かせる効果があり、見ると脳が活発に働くようになります。興奮作用のある色なので、リラックスしたい寝室にはおすすめできません。
赤色が好きな人は、小物などあまり目に入らない物を置く程度に抑えてください。
しかし小さな赤ちゃんがいる家は例外です。
赤ちゃんにとって濃いピンクはお母さんの子宮と同じ色になります。なので濃いピンクに囲まれていると気持ちが落ち着く赤ちゃんもいます。
黒
黒には不安や恐怖などネガティブな印象を見た人に与える作用があるので寝室におすすめできません。
また長時間黒一色の空間にいると、体の臓器の活動が大きく低下します。リラックスする環境には適さない色です。
高級感を演出したい時に黒色の家具は良いのですが、部屋全体の雰囲気が重くなってしまわないよう注意が必要です。
紫
紫は心身のバランスを整え、回復効果もあるので寝室には適している色に思えますが、実は気持ちの不安定さをあらわす色でもあります。
紫の部屋で寝ると鮮明な色の夢や悪夢を見やすくなり、朝起きた時に疲れを感じてしまうというのだ。
紫の部屋で寝ると、紫色が精神的な刺激となって、本来得られるはずの睡眠時間を大幅に減少させてしまうこともあります。
寝具の色で睡眠時間が変わる!?
ある有名ホテルチェーンが、2000件の家を対象に内装や寝具の色など、寝室に使われている色と住人の生活週間を調査したところ、色によって睡眠の長さが異なることが分かったそうです。
第一位:青色 7時間52分
第二位:黄色 7時間40分
第三位:緑色 7時間36分
第四位:銀色 7時間33分
第五位:オレンジ色 7時間28分
第六位:赤色 6時間58分
第七位:金色 6時間43分
第八位:灰色 6時間12分
第九位:茶色 6時間5分
第十位:紫色 5時間56分
なんと青色と紫色では2時間の差があるんですよ。
寝具|色の濃さ
それぞれの色は、ビビッドなのかソフトなのかによっても印象は変わってきますね。
寝具に取り入れる場合は、ソフトな淡い色を選びましょう。
では実際にどんな色を選べば良いのか、見ていきたいと思います。
寝具|アースカラー
赤やオレンジなどの刺激の強い色は気持ちを元気にしてくれますが、寝室には向きません。
おすすめなのはアースカラーといって空の水色や葉っぱの緑などの自然の色です。
自然に囲まれると落ち着くのと同じ考え方です。また、同じ色でもパステルカラーなどのトーンを抑えた薄めの色を選びましょう。
寝具|柄
視覚的にも刺激が多いチェックやストライプはなるべく避けましょう。
もし寝具に柄を選ぶ場合は、布団とシーツの一方や、カーテンは無地にして、柄×柄にならないように気をつけてください。
主張が激しくない小さめの柄や、淡い小花柄などはアクセントとして取り入れてもよいですね。
寝具|ワンルームや1K
間取りがワンルームや1Kで寝室がない場合は、ベッドまたは布団に合わせて室内ををコーディネートしましょう。
スペースに余裕があれば、棚やパーテーションで仕切りを作るとメリハリがでて良いです。
寝具×カーテン
面積の大きなカーテンの色とは、バランスを取りましょう。
全く同じ色にする必要はありませんが、同系色でまとめるとバランスが良いですね。
寝具×ベッド
ベッドの場合はフレームの色や素材もチェックしてみてください。
暗い色よりは明るい色を、スチール製よりも木製の方が自然の力でリラックスすることができます。
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寝具|まとめ
色の選び方はあくまでも参考です。
全てを完璧にする必要はなく、できることから少しずつ取り入れてみましょう。
そして睡眠は毎日のことです。
気に入らない色で過ごすよりも、大好きな色を選ぶ方が気持ちよく過ごすことができますね。
色の効果を知って、日常をより快適に過ごしましょう。お気に入りの服を選ぶように、寝具選びも楽しんでみてくださいね。